夜逃げで失踪した人の行動と追跡する3つの方法
大金を貸していた相手が夜逃げをしてしまったら、あなたはどうしますか?
お金を回収するためには、何とかして債務者を見つけなければなりませんが、そう簡単にはいきません。
夜逃げをしている側も、見つからないために必死になっているからです。
ここでは、夜逃げをした人が取るであろう行動と、追跡するための方法を解説します。
夜逃げした人は徹底的に居場所を隠す
夜逃げをした人は、居場所を特定されないためにさまざまな工夫を凝らしています。
どのような手段で情報を隠しているのでしょうか?
1.住所を変更しない
役所で住所を変更すると、住民票や戸籍の附票に記録が残ってしまいます。
その記録をたどるのは、人を探す時の常套手段です。
知識のある人なら、夜逃げをしても住所を変更しないでしょう。
債務者本人の住所は放置して、家族の住所だけ変更するというテクニックもあります。
2.電話は非通知設定か携帯電話を使う
固定電話の番号からは、電話をかけてきた場所=相手の居場所がある程度特定できます。
そのため、夜逃げをしている人は携帯電話や公衆電話しか使いません。
固定電話を使わざるをえない場合は、番号の最初に184をつけて非通知設定にするのです。
3.知り合いに接触しない
情報はどこから漏れるかわかりません。
「誰にも言わない」と誓ったとしても、ふとしたはずみで口にしてしまうことはありえるのです。
そのリスクを避けるために、夜逃げをした人は親兄弟や親友ともほとんど接触を持たず、会っても自分の情報を話しません。
人づてに探すことが困難になるので、非常に見つけにくいのです。
4.自分の名義で銀行口座やクレジットカードを作らない
夜逃げをした人が銀行口座やクレジットカードを作ると、どこからか個人情報が漏れてしまうことは非常によくあります。
作らざるをえない場合は、家族の名義にしているでしょう。
その他、自分の個人情報を書かなければならない手続きは一切行いません。
夜逃げした人を追跡する3つの方法
夜逃げをした人を追跡するには、以下の3つの方法があります。
夜逃げした人の追跡方法
- 住民票で追跡をする
- 自力で追跡をする
- 探偵に追跡を依頼する
十分な知識のない人が夜逃げをしても、住民票などを使ってすぐに居場所を特定されてしまいます。
住民票での人探し方法はこちらの記事で紹介しています。
住民票で人探しをおこなう方法と3つの注意点
しかし、準備万端で夜逃げをした人を捕まえるのは簡単ではありません。
最も確実な手段である、住民票や戸籍の附票を使った追跡が封じられてしまうと、あとはひたすら聞き込みをするくらいしか方法がないのです。
個人間の借金の時効は10年ですから、余裕がゼロというわけではありません。
とはいえ、債務者が財産を使い切ってしまえば、回収は非常に難しくなります。
確実にお金を取り戻したければ、発見した上で差し押さえなどの対抗手段を取らなければなりません。
自力で地道に情報を集めるのは不可能ではないものの、とても時間がかかります。
債権者にも普段の生活がありますから、債務者探しだけに時間を使うわけにはいかないでしょう。
債務者の居場所がある程度絞り込めるならともかく、有力な情報がない状態で探し出そうとするのは現実的ではありません。
自力での人探し方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
【自力で人探し】自分でできる人探しの方法と手順
自力での債務者探しが難しくなっても、まだ使える方法はあります。
それが探偵の人探し調査です。
聞き込みによる人探し調査を成功させるには、いかに集中的に聞き込みを行うかが鍵となります。
債権者が日常生活と並行して調査をするのは困難ですが、探偵は調査が本職ですから、ひたすら聞き込みだけを行うことも可能なのです。
また、探偵は原則としてチームを組んで行動します。
必要であれば、3人以上の大きなチームで調査をしてもらうこともできるので、人海戦術が使えるわけです。
自力での人探しでは協力者を募るのも大変ですから、本格的な調査がしたければ探偵に任せるべきでしょう。
そして、「探偵が調査をしている」ということ自体が、情報収集の成功率をアップさせます。
「そんなに話が大きくなっているのか」と感じた人が、債務者の手がかりを話してくれる可能性があるからです。
こうした人たちから情報を引き出せれば、聞き込みによって債務者の居場所を特定することは十分可能でしょう。
探偵の人探し調査については、こちらの記事を参考にしてください
探偵に人探しを依頼する前の予備知識 | 人探しの教科書
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まとめ - 巧妙な夜逃げに対抗するには、探偵の力を借りよう
夜逃げは映画や小説の世界だけの出来事ではありません。実際に夜逃げをする人は存在し、債権者が泣き寝入りするケースも少なくないのです。
最近はインターネットで簡単に情報が調べられるため、追跡を振り切るための知識を身につけてから夜逃げをする人も増えています。
これに対抗するために、探す側も探偵の力を借りてみましょう。